集客コンサルの選び方

反響の件数で、集客の良し悪しを判断していませんか

住宅会社1社の追跡では、反響の66%を占めたイベント予約からの契約率は2.0%、モデルハウス予約は14.3%でした。契約まで見て予算を決めるための考え方をまとめています。

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この記事の結論

工務店の集客コンサルは、年間の契約目標から必要な反響数と予算を逆算し、経路ごとの契約率を見て予算を配分する仕事です。広告運用代行が広告アカウントの運用を担うのに対し、集客コンサルは広告・サイト・イベントを含めた全体を扱います。当社が追跡した住宅会社1社では、反響の66%を占めたイベント予約の契約率は2.0%、反響の18%にすぎないモデルハウス予約とプラン登録が契約の64%を生んでいました。反響の件数ではなく契約まで見て判断できる相手かどうかが、選ぶときの基準です。

本記事でわかること

  • 住宅会社1社:反響301件→アポ218件→商談91件→契約11件(契約率3.7%)
  • イベント予約199件→契約4件(2.0%)、モデルハウス予約21件→契約3件(14.3%)
  • 集客コンサルと広告運用代行は、扱う範囲とゴールが違う
  • 契約前に「1契約あたりの費用」と「経路別の契約率」を出せるかを確かめる
  • コンサルのゴールは、自社で集客を回せる状態にすること

集客コンサルと広告運用代行の違い

工務店の集客を外に頼むとき、集客コンサルと広告運用代行は混同されがちです。

広告運用代行は、Meta広告やGoogle広告のアカウントを運用し、広告の成果を最大にする仕事です。扱うのは主に広告の配信です。

集客コンサルは、広告を含めた集客全体を設計する仕事です。年間の契約目標から必要な反響数を逆算し、広告・ホームページ・イベント・紹介のどこにどれだけ予算と手間をかけるかを決めます。広告の実務は自社や代理店が行い、コンサルは意思決定と計測を担う、という分担もよくあります。

どちらを頼むべきかは、課題によって変わります。広告の実務を任せたいなら運用代行、何にいくら使うべきか分からないなら集客コンサルです。

集客コンサルと広告運用代行の違い

集客コンサルと広告運用代行の違い

集客コンサル 広告運用代行
主な役割 集客全体の設計と意思決定 広告アカウントの運用
扱う範囲 広告・サイト・イベント・紹介・予算配分 主に広告の配信
よく報告される数字 経路別の契約率、1契約あたりの費用 クリック単価、問い合わせ単価(契約まで報告する会社もある)
ゴール 自社で集客を回せる状態 広告の成果の最大化

※ 当社の整理です。両方を1社で提供する会社もあります。

反響の件数と、契約の数は一致しない

集客コンサルが必要になるのは、多くの場合、「反響は取れているのに契約が増えない」ときです。

当社が月次レポートを提供している注文住宅会社1社で、2026年1月1日〜9月12日の反響301件を契約まで追いかけました。反響301件のうちアポは218件、商談は91件、契約は11件で、反響からの契約率は3.7%でした。

反響の種類別に見ると、差ははっきりしていました。見学会などのイベント予約は反響の66%(199件)を占めていましたが、契約は4件(2.0%)。一方、モデルハウスの予約は21件で契約3件(14.3%)、プラン集の会員登録は34件で契約4件(11.8%)でした。反響の18%にすぎないこの2つが、契約の64%を生んでいます(見学会の予約と契約率)。

反響の件数で予算を配分すると、イベント予約を集める施策に予算が集まります。契約まで見ると、予算を置くべき場所は変わります。

反響の件数と、契約の数は一致しない

反響の種類別の契約率(住宅会社1社・2026年1月1日〜9月12日)

反響の種類 反響数 契約数 契約率
イベント予約(見学会など) 199 4 2.0%
モデルハウス予約 21 3 14.3%
プラン集の会員登録 34 4 11.8%
資料請求 29 0 0%
その他の問い合わせ 18 0 0%

※ 当社が月次レポートを提供している注文住宅会社1社の実績です。業界全体の平均ではありません。

集客コンサルが最初に作るべきもの

集客コンサルに頼んで最初に出てくるべきなのは、施策のアイデアではなく、今の数字の整理です。

年間の契約目標から逆算すると、必要な商談数・アポ数・反響数が決まります。反響を生む経路ごとに、1件あたりの費用と契約率が分かれば、どこにいくら使えば目標に届くかが計算できます。

住宅業界は時期による波も大きい業界です。当社が関わる125サイトの1年分(2025年9月〜2026年8月)の集計では、問い合わせは9月・7月・8月に多く、12月と11月に少なくなっていました。繁忙期に向けて予算を前倒しにし、閑散期に抑えるといった年間の配分も、コンサルが扱う範囲です。

集客コンサルが最初に作るべきもの

逆算の流れ

  • 年間の契約目標を決める
  • 商談→契約、アポ→商談、反響→アポの率から、必要な反響数を出す
  • 経路ごとの1件あたりの費用と契約率から、予算の配分を決める
  • 月ごとの波を踏まえて、年間の予算を置く

費用対効果は「1契約あたり」で確かめる

集客コンサルの費用は、月額固定で支払う形が一般的です。ただし費用は、月の打ち合わせの回数や、広告運用・制作を含むかといった支援の範囲で大きく変わるため、金額だけで比べるのは難しいのが実情です。当社の場合は、集客管理表による目標と予算の管理と、月2回の定期ミーティングを基本とし、広告運用やサイトの修正は別費用です。

費用対効果を確かめるときは、コンサルの費用も含めた集客にかかった費用の合計を、契約数で割った数字で見てください。当社が追跡した住宅会社1社では、1契約あたりの広告費は Google 広告で約71万円、Meta 広告で約761万円でした(広告費は1〜6月の入力分)。コンサルの提案で予算の配分が変われば、この数字が下がっているかどうかで効果を判断できます。

そのためには、契約前に今の数字を出しておく必要があります。今の1契約あたりの費用が分からない状態で契約すると、コンサルの効果も確かめられません。

集客コンサルに確認したいこと

集客コンサルを選ぶときに、打ち合わせで確認したい項目です。

打ち合わせで聞くこと

  • 1. 最初の成果物 ── 契約後、最初に何を出してもらえますか。今の数字の整理はありますか
  • 2. 見る数字 ── 反響の件数だけでなく、経路別の契約率と1契約あたりの費用を見ますか
  • 3. 打ち合わせ ── 月に何回、目標との差を確認しますか
  • 4. 実務 ── 広告運用やサイトの修正は、誰が行いますか。費用は別ですか
  • 5. ゴール ── 最終的に、自社で回せる状態を目指しますか
  • 6. 施工能力 ── 集客の目標と、施工できる棟数や採用の計画を合わせて考えますか

コンサルに頼む前に、社内で決めておくこと

集客コンサルの効果は、社内の協力で大きく変わります。とくに大事なのが、営業の結果の記録です。

当社が追跡した住宅会社1社では、反響301件のうち95.7%で、契約・失注といった営業の結果が記録されていませんでした。当社が関わる125サイトでも、35%は問い合わせを正しく数えられていない可能性がありました(計測の実態)。

コンサルに頼む前に、社内で窓口になる担当者と、反響ごとに営業の結果を記録するルールを決めてください。コンサルが外から数字を見ていても、営業の現場の記録がなければ、契約までの流れは見えません。

よくある質問

Q. 工務店の集客コンサルと広告運用代行は、どちらに頼むべきですか?

A. 広告の実務を任せたいなら運用代行、何にいくら使うべきか分からないなら集客コンサルです。両方を1社に任せられる会社もあります。

Q. 工務店の集客コンサルの費用相場は?

A. 月額固定が一般的で、月の打ち合わせの回数や、広告運用・制作を含むかで金額が大きく変わります。当社の場合は、集客管理表による目標と予算の管理と月2回の定期ミーティングが基本で、広告運用や制作は別費用です。比べるときは、金額より1契約あたりの費用がどう変わるかで判断してください。

Q. 社内にマーケティングの担当者がいなくても頼めますか?

A. 頼めますが、窓口になる方が打ち合わせに参加し、営業の結果を記録する体制は必要です。

Q. 成果が出るまでにどのくらいかかりますか?

A. 注文住宅は検討期間が長い買い物です。当社が追跡した契約者の閲覧は、問い合わせ前後の記録の合計で中央値17回の訪問でした。反響の数は早く変わっても、契約の数に表れるまでには時間がかかると考えてください(契約者の閲覧行動)。

この記事の数字について

住宅会社1社の数値は1社の実績で、業界全体の平均ではありません。同社では営業記録の95.7%が未入力のため、契約率は実態より低く出ている可能性があります。1契約あたりの広告費は分析ツールに入力された1〜6月分の広告費をもとにしています。月ごとの問い合わせの波は、125サイトの2025年9月〜2026年8月の集計です。

まとめ

  • 集客コンサルは、契約目標から反響数と予算を逆算し、配分を決める仕事
  • 広告運用代行は広告の運用、集客コンサルは集客全体の設計。ゴールも違う
  • 住宅会社1社では、反響の66%を占めるイベント予約の契約率は2.0%、モデルハウス予約は14.3%
  • 費用対効果は、コンサル費を含めた集客費の合計を契約数で割って確かめる
  • 頼む前に、社内の窓口と営業の結果を記録するルールを決める

集客コンサルは、施策のアイデアの多さではなく、契約まで数字で追いかけられるかで選んでください。

著者:株式会社シンミドウ 住宅・工務店支援チーム(監修:取締役 武田純吾)

株式会社シンミドウ(2008年設立・埼玉県さいたま市)は、工務店・住宅会社の集客と採用を支援しています。ホームページ制作、Meta広告・Google広告の運用、ブランドづくり、集客の設計と予算管理を、埼玉県内に限らず全国の住宅会社様とオンラインで進めています。本記事の数値は、当社が分析・運用に関わる工務店・住宅会社125サイトのGA4(2025年9月〜2026年8月)、67サイトのサーチコンソール、および月次レポートを提供している注文住宅会社1社(2026年1月1日〜9月12日・反響301件)の集計値です。社名・地域・個別の数値は公開していません。

広告費を増やすか減らすか、数字を並べて一緒に決めます

当社のマーケティングコンサルは、集客管理表で目標契約数から必要な反響数を逆算し、媒体ごとの予算と効果を管理します。月2回の定期ミーティングで、ご担当者様が自社で回せる状態を目指します。県外の工務店・住宅会社様にもオンラインで対応しています。(ご支援は分析と改善提案を含むもので、問い合わせや契約の増加を保証するものではありません)

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