工務店のWeb広告運用代行の選び方|住宅会社1社では1契約あたりの広告費が媒体で約10倍違った。代理店の報告書で確認したい5つの数字【2026年版】
No.1新卒採用コンサル社数・県内内定者数 埼玉県内No.1(2026年6月期・日本マーケティングリサーチ機構調べ)
2026年6月期_埼玉県に本社がある新卒支援企業における市場調査/調査機関:日本マーケティングリサーチ機構/調査期間:2026年4月3日~2026年6月16日/調査概要:主要12社(当社調べ)を対象とした独自調査/競合選定条件:次の①及び②を満たすもの ①「埼玉県本社の新卒支援会社」上位1-100(検索エンジン:Google、抽出日2026年02月17日)のうちコーポレートサイトがあるもの ②埼玉県に本社がある新卒支援企業の利用経験者100名を対象としたアンケート結果にて、利用検討者率が5%以上のもの又は自由回答における利用検討者率5%以上のもの/調査手法:公開情報および関係者へのヒアリング等を基に、累計データを比較・検証したものです。実際の数値とは異なる場合がございます。/備考:2026年6月時点/効果効能等や優位性を保証するものではございません。
広告運用代行の選び方
その広告費、契約1件あたりでいくらですか
住宅会社1社の追跡では、1契約あたりの広告費がGoogle広告で約71万円、Meta広告で約761万円でした。問い合わせ単価だけでは見えない数字を、代理店選びの基準として整理しています。
サービス詳細:工務店・住宅会社向けの支援一覧
この記事の結論
工務店の広告運用代行を選ぶときは、クリック単価や問い合わせ単価ではなく、1契約あたりの広告費まで報告できるかで比べてください。当社が追跡した住宅会社1社では、1契約あたりの広告費が Google 広告で約71万円、Meta 広告で約761万円と約10.8倍違いました(広告費は1〜6月の入力分・契約は少数)。当社が関わるサイトの集計(計測が正しく設定されたサイトの中央値)でも、SNS広告から来た人の問い合わせ率は0.04%で、検索広告(0.41%)の約10分の1でした。SNS広告は「今すぐ建てたい人」を集める手段ではなく、社名を覚えてもらう手段として評価します。
本記事でわかること
- 経路別の問い合わせ率(計測が正しいサイトの中央値)は、ダイレクト1.44%・自然検索0.56%・検索広告0.41%・SNS広告0.04%
- 住宅会社1社:Meta広告の反響131件→契約3件(2.3%)、自然検索の反響83件→契約5件(6.0%)
- 代理店の手数料は広告費の20%前後、最低手数料は月5万円からが多いとされる
- 広告費が少ないと、最低手数料のせいで実質の手数料率が上がる
- 報告書に「反響の経路ごとの契約数」が載っているかを確認する
📑 Contents
SNS広告と検索広告は、届く相手が違う
工務店の広告運用でよく使われるのは、Instagram・Facebookに出すMeta広告と、検索結果に出すGoogle広告です。どちらも「広告」ですが、届く相手が違います。
当社が関わる125サイトのうち、問い合わせの計測が正しく設定されていたサイトで集計すると、経路ごとの問い合わせ率は、ブックマークなどから直接来たダイレクトが1.44%、自然検索が0.56%、検索広告が0.41%、SNS広告は0.04%でした(SNS広告と検索の比較)。
検索広告は「地域名 注文住宅」のように、すでに家づくりを考えて調べている人に出ます。SNS広告は、まだ探していない人のタイムラインに出ます。SNS広告の問い合わせ率が低いのは失敗というより、届く相手がまだ検討の手前にいるためと考えられます。だからこそ、SNS広告を問い合わせの数だけで評価すると、判断を誤ります。

経路別の問い合わせ率(サイトごとの中央値)
| 流入経路 | 対象サイト数 | 問い合わせ率 |
|---|---|---|
| ダイレクト | 65 | 1.44% |
| 自然検索 | 65 | 0.56% |
| 検索広告 | 33 | 0.41% |
| ディスプレイ広告 | 19 | 0.05% |
| SNS広告 | 42 | 0.04% |
※ 当社が関わる工務店・住宅会社のGA4(2025年9月〜2026年8月)。その経路の訪問が年500以上あるサイトのみで算出しています。問い合わせの計測が正しく設定されていたサイトが対象です。
1契約あたりの広告費は、媒体で約10倍違った
当社が月次レポートを提供している注文住宅会社1社で、2026年1月1日〜9月12日の反響301件を契約まで追いかけました。そのうちアポが218件、商談が91件、契約が11件です。
Meta広告からの反響は131件で反響全体の44%を占めましたが、契約は3件(2.3%)でした。自然検索からの反響は83件で、契約は5件(6.0%)です。1契約あたりの広告費は、Google広告が約71万円、Meta広告が約761万円で、約10.8倍の差がありました。ただし広告費は同社の分析ツールに入力された1〜6月分をもとにした値で、契約件数も少ないため、傾向として見てください。
反響の件数だけを見ると、Meta広告は最も多くの反響を生んだ「成功した媒体」に見えます。契約まで追いかけると、評価は変わります。代理店の報告書が反響の件数と問い合わせ単価で止まっているなら、この差は見えないままです。

住宅会社1社の追跡(2026年1月1日〜9月12日)
- 反響301件 → アポ218件 → 商談91件 → 契約11件
- Meta広告:反響131件 → 契約3件(2.3%)
- 自然検索:反響83件 → 契約5件(6.0%)
- 1契約あたりの広告費:Google広告 約71万円、Meta広告 約761万円(広告費は1〜6月の入力分)
SNS広告の成果は「社名で検索される数」で見る
では、SNS広告は出す意味がないのか。そうではありません。当社が集計した67サイトのサーチコンソールでは、検索からのクリックのうち社名での検索が中央値69.5%を占めていました。問い合わせの多くは、すでに社名を知っている人から来ています(社名検索の割合)。
SNS広告の役割は、この「社名を知っている人」を増やすことです。評価するなら、問い合わせの数ではなく、社名での検索数や、ダイレクトでの再訪が増えているかで見ます。
代理店を選ぶときは、SNS広告の成果を何で報告するのかを聞いてください。問い合わせ単価しか出てこないなら、SNS広告の本当の役割を評価できていない可能性があります。

運用代行の手数料の相場
広告運用代行の手数料は、広告費の20%前後が標準とされ、最低手数料は月5万円からを設けている代理店が多いとされています(スリーカウント株式会社「リスティング広告 運用代行・代理店の手数料相場は20%?」2026年7月3日公開ほか)。
注意したいのは、広告費が少ない場合です。広告費が月20万円で最低手数料が5万円なら、実質の手数料率は25%になります。工務店の広告費は月数十万円のことが多いので、手数料率だけでなく最低手数料を必ず確認してください。
料金体系には、広告費に対する割合で払う形のほかに、月額固定の形、成果に応じて払う形もあります。成果報酬の場合は、何を「成果」とするかが重要です。問い合わせ1件で成果とするなら、代理店は問い合わせの数を増やす方向に動きます。それが契約につながる問い合わせかどうかは、別に確かめる必要があります。
広告運用代行の料金体系
| 料金体系 | 払い方 | 工務店が確認したいこと |
|---|---|---|
| 広告費の割合 | 広告費の20%前後(最低手数料 月5万円〜が多い) | 広告費が少ないと実質の手数料率が上がる |
| 月額固定 | 広告費にかかわらず毎月一定額 | 作業範囲(広告画像の制作数・報告の頻度) |
| 成果報酬 | 問い合わせなどの件数に応じて払う | 何を成果とするか。契約につながる問い合わせか |
※ 相場はスリーカウント株式会社の記事(2026年7月3日公開)などによる一般的な目安です。「確認したいこと」は当社の整理です。
代理店に確認したい5つの数字
運用代行を選ぶとき、また今の代理店を見直すときに、報告書に載っているかを確認したい数字です。
報告書で確認すること
- 1. 経路別の契約数 ── 広告からの反響が、何件アポ・商談・契約になったか
- 2. 1契約あたりの広告費 ── 媒体ごとに出ているか
- 3. 配信の地域 ── 施工エリアの外に広告費が流れていないか
- 4. 社名での検索数 ── SNS広告の効果を問い合わせ以外で見ているか
- 5. 次の月に何を変えるか ── 結果の報告だけでなく、次の施策が書かれているか
広告を任せる前に、自社で用意しておくこと
1契約あたりの広告費を出すには、代理店だけでは足りません。反響がどの経路から来て、その後アポ・商談・契約のどこまで進んだかを、営業の側で記録する必要があります。
当社が追跡した住宅会社1社でも、反響301件のうち95.7%で営業の結果が記録されていませんでした(計測の実態)。契約11件は記録されていましたが、記録漏れの契約がある可能性があり、ここで紹介した契約率も実態より低く出ているかもしれません。記録が欠けていると、どんなに優秀な代理店でも契約までの成果を正確には報告できません。
広告を任せる前に、反響ごとに「経路」と「営業の結果」を残す仕組みを用意してください。スプレッドシート1枚でも構いません。これがあれば、代理店の提案を契約の数で比べられるようになります。
よくある質問
Q. 工務店の広告は、Meta広告とGoogle広告のどちらが良いですか?
A. 役割が違います。Google広告の検索広告は、すでに調べている人に届きます。Meta広告は、まだ探していない人に社名を知ってもらう手段です。住宅会社1社の追跡では、1契約あたりの広告費はGoogle広告のほうが低くなっていました。
Q. 広告運用代行の手数料の相場は?
A. 広告費の20%前後、最低手数料は月5万円からが多いとされています。広告費が少ないと実質の手数料率が上がるので、最低手数料を必ず確認してください。
Q. 工務店専門の代理店と、一般の広告代理店はどちらが良いですか?
A. 住宅業界の商圏やイベントの扱いに慣れている点で、専門の代理店には利点があります。ただし最終的には、契約まで報告できるかで比べてください。
Q. 見学会の集客にはどの広告が合いますか?
A. 見学会の予約は集めやすい一方で、住宅会社1社では見学会などのイベント予約からの契約率は2.0%、モデルハウス予約は14.3%でした(見学会の予約と契約率)。予約の数だけでなく、その後の契約率まで見て判断してください。
この記事の数字について
経路別の問い合わせ率は、当社が関わる工務店・住宅会社のうち、問い合わせの計測が正しく設定されていたサイトの中央値です。住宅会社1社の数値は1社の実績で、業界全体の平均ではありません。同社では営業記録の95.7%が未入力のため契約率は実態より低く出ている可能性があり、1契約あたりの広告費は分析ツールに入力された1〜6月分の広告費をもとにしています。契約件数が少ないため、傾向として見てください。手数料の相場は外部の記事にもとづく一般的な目安です。
まとめ
- SNS広告の問い合わせ率は0.04%、検索広告は0.41%(計測が正しいサイトの中央値)。届く相手が違う
- 住宅会社1社では、1契約あたりの広告費がGoogle広告 約71万円、Meta広告 約761万円で約10.8倍の差(広告費は1〜6月分)
- SNS広告は社名での検索数や再訪で評価する
- 手数料は広告費の20%前後。広告費が少ない工務店は最低手数料に注意
- 代理店を選ぶ前に、反響ごとに経路と営業の結果を記録する仕組みを用意する
広告運用の代理店は、問い合わせの数ではなく契約の数で比べてください。そのための記録は、代理店ではなく自社にしか作れません。
著者:株式会社シンミドウ 住宅・工務店支援チーム(監修:取締役 武田純吾)
株式会社シンミドウ(2008年設立・埼玉県さいたま市)は、工務店・住宅会社の集客と採用を支援しています。ホームページ制作、Meta広告・Google広告の運用、ブランドづくり、集客の設計と予算管理を、埼玉県内に限らず全国の住宅会社様とオンラインで進めています。本記事の数値は、当社が分析・運用に関わる工務店・住宅会社125サイトのGA4(2025年9月〜2026年8月)、67サイトのサーチコンソール、および月次レポートを提供している注文住宅会社1社(2026年1月1日〜9月12日・反響301件)の集計値です。社名・地域・個別の数値は公開していません。
この連載の記事
- 工務店のWeb集客、どこに何を頼むか(総まとめ)
- ホームページ制作会社の選び方
- Web広告運用代行の選び方(この記事)
- ブランディング会社の選び方
- 集客コンサルの選び方
あわせて読みたい
今の広告が契約につながっているか、一緒に確かめます
当社はMeta広告・Google広告の運用代行を行っています。広告画像の制作、商圏を踏まえた配信設定、月次の報告と次月の施策提案まで対応します。他社で運用中の広告の見直しのご相談も受けています。県外の工務店・住宅会社様にもオンラインで対応しています。(ご支援は分析と改善提案を含むもので、問い合わせや契約の増加を保証するものではありません)