【独自調査】埼玉県内102社の新卒採用実態|採用企業の51%が「3年離職率0%」、成長実感は76.2%対27.3%【2026年】
No.1新卒採用コンサル社数・県内内定者数 埼玉県内No.1(2026年6月期・日本マーケティングリサーチ機構調べ)
2026年6月期_埼玉県に本社がある新卒支援企業における市場調査/調査機関:日本マーケティングリサーチ機構/調査期間:2026年4月3日~2026年6月16日/調査概要:主要12社(当社調べ)を対象とした独自調査/競合選定条件:次の①及び②を満たすもの ①「埼玉県本社の新卒支援会社」上位1-100(検索エンジン:Google、抽出日2026年02月17日)のうちコーポレートサイトがあるもの ②埼玉県に本社がある新卒支援企業の利用経験者100名を対象としたアンケート結果にて、利用検討者率が5%以上のもの又は自由回答における利用検討者率5%以上のもの/調査手法:公開情報および関係者へのヒアリング等を基に、累計データを比較・検証したものです。実際の数値とは異なる場合がございます。/備考:2026年6月時点/効果効能等や優位性を保証するものではございません。
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「うちにはまだ早い」かどうかを、自社の数字で確かめませんか
シンミドウは埼玉県さいたま市を拠点に、県内の中小企業の新卒採用を支援しています。本調査のより詳しい集計や、御社の業界・規模に近い企業のデータについては個別にご説明できます。「自社が新卒採用を始めるべきかどうか、その判断材料がほしい」という段階のご相談でも構いません。
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この記事の結論
新卒採用をしていない企業が最も心配している「すぐ辞めてしまうのではないか」は、実際に採用している企業ではほとんど起きていませんでした。当社が埼玉県内102社に実施した独自調査では、新卒採用をしている49社のうち51%(25社)が直近3年の新卒離職率0%、79.6%(39社)が20%以下でした。
本記事でわかること
- 採用をためらう理由の1位は「新卒者が続けてくれるか」で、新卒採用をしていない53社の45.3%(24社)。しかし実際に採用している49社の51%は、この3年間で新卒が1人も辞めていない
- 「入社3年で41%以上辞める」と予想した企業は採用なしの47.2%(25社)。実績でそう答えた企業は4.1%(2社)だけで、不安と実態のずれが最も大きかったのがこの離職率
- 恩恵を感じるまでの期間は3年以内が81.6%(40社)。成長実感が高いのは採用を4年以上続けた企業(82.4%・28/34社)で、1〜3年目(50%・4/8社)とは差がある
- 「成長している」と答えた割合は採用ありで76.2%(32/42社)、なしで27.3%(12/44社)。差は48.9ポイントで、この差は従業員規模を7段階にそろえても、業界内で比べてもおおむね残った
📑 Contents
この調査について|埼玉県内102社に、何を聞いたか
株式会社シンミドウは、埼玉県内に事業所を持つ企業の経営者・採用担当者を対象に、新卒採用の実施状況と、事業の成長実感・組織の状態をあわせてうかがう独自調査を行いました。2026年3月24日から7月31日にかけてWebアンケートフォームで回答を集め、有効回答は102社です。内訳は新卒採用をしている企業が49社、していない企業が53社でした。
この調査を行った理由は、日々のご相談でいちばん多く聞く言葉が「新卒採用は、うちにはまだ早い」だからです。余裕ができてから、人を育てられる体制が整ってから、という順番で考える企業は少なくありません。ただ、その判断のもとになっている「新卒はすぐ辞める」「育てる余裕がない」という前提が、実際に採用している企業で本当に起きているのかを、これまで数字で確かめたことがありませんでした。
回答企業の55.9%は従業員49名以下です。従業員の平均年齢は40代が58.8%(60社)と最も多く、20〜30代は24.5%(25社)でした。業界は建設・不動産23.5%(24社)、製造21.6%(22社)、卸売・小売14.7%(15社)、サービス14.7%(15社)、医療・福祉8.8%(9社)と続きます。埼玉県の産業構成に近い、地域の中小企業の回答が中心です。

この記事の読み方
- 新卒採用をしていない53社に「採用をためらう理由」をうかがい、多かった順に5つの不安を並べています
- その不安をひとつずつ、実際に新卒採用をしている49社が報告した実績と突き合わせます
- 最後に、新卒採用の有無で事業の成長実感がどれだけ違うかを、従業員規模と業界をそろえた上で比べます
- 数値はすべて本調査の回答にもとづくものです。統計的な母集団推計ではなく、回答をいただいた102社の実態としてお読みください
回答企業102社の内訳と、新卒採用の実施率
| 従業員数 | 回答企業数 | 構成比 | 新卒採用を実施 | 実施率 |
|---|---|---|---|---|
| 10名未満 | 29社 | 28.4% | 6社 | 20.7% |
| 10〜29名 | 19社 | 18.6% | 5社 | 26.3% |
| 30〜49名 | 9社 | 8.8% | 3社 | 33.3% |
| 50〜99名 | 18社 | 17.6% | 11社 | 61.1% |
| 100〜299名 | 17社 | 16.7% | 15社 | 88.2% |
| 300〜499名 | 6社 | 5.9% | 5社 | 83.3% |
| 500名以上 | 4社 | 3.9% | 4社 | 100% |
| 合計 | 102社 | 100% | 49社 | 48.0% |
※ 規模が大きい企業ほど新卒採用を実施しています。この偏りが比較に影響しないよう、後半では従業員規模をそろえた上で成長実感を比べています。構成比は小数第1位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
採用していない53社が挙げた、5つの不安
新卒採用をしていない53社に「採用をためらう理由」をうかがいました(複数回答)。最も多かったのは「新卒者が続けてくれるか」で45.3%(24社)、次いで「新卒者を育てられるか」43.4%(23社)でした。
目を引くのは、「採用資金を回収できるか」が11.3%(6社)と最も少なかったことです。採用を見送る理由としてまず思い浮かぶのは費用ですが、この調査で挙がった不安の中心は、お金ではなく「人が続くか、育つか」でした。裏を返せば、費用の見通しを示すだけではこの不安には答えられない、ということでもあります。
以降のセクションでは、この5つを多かった順に、実際に新卒採用をしている49社の回答と突き合わせていきます。なお採用にかかる費用そのものの組み立て方は採用計画と採用予算の作り方 完全ガイドで別に整理しています。

新卒採用をためらう理由(新卒採用なし53社・複数回答)
- 新卒者が続けてくれるか ── 45.3%(24社)
- 新卒者を育てられるか ── 43.4%(23社)
- 新卒者を獲得できるか ── 24.5%(13社)
- 自社に新卒者が興味を持つか ── 22.6%(12社)
- 採用資金を回収できるか ── 11.3%(6社)
不安①「すぐ辞めるのでは」── 実際は51%が3年離職率0%だった
最も多かった不安に対する答えから見ていきます。新卒採用をしている49社に、直近3年に入社した新卒者の離職率をうかがったところ、「0%」と答えた企業が51%(25社)で最も多く、「20%以下」まで含めると79.6%(39社)に上りました。
一方、新卒採用をしていない53社に「新卒者は入社3年でどれくらい辞めると思うか」を予想してもらうと、47.2%(25社)が「41%以上」と答えています。実際に採用している企業で離職率が41%以上だったのは4.1%(2社)だけでした。
この調査で、不安と実態のずれが最も大きかったのがこの離職率です。世の中で語られる「新卒の3年離職率は3割」という数字が、業界も企業規模も問わない全国の平均値として一人歩きし、そのまま自社に当てはめられているのではないかと考えられます。少なくとも今回回答をいただいた埼玉県内の49社では、半数以上がこの3年間で新卒を1人も辞めさせていませんでした。
ただし、辞めないことがそのまま良い組織であることを意味するわけではありません。定着の中身をどう作るかについては定着率を上げる方法 完全ガイドもあわせてご覧ください。

離職率について読み取れたこと
- 実績で最も多かった回答は「0%」(51%・25社)。「20%以下」まで含めると79.6%(39社)
- 予想では「41%以上辞める」が47.2%(25社)と最多。実績の同じ区分は4.1%(2社)
- 予想で「20%以下」に収まると答えたのは30.2%(16社)にとどまり、実績の79.6%と大きく開いた
- 選択肢の作りが実績(代表値)と予想(範囲)で異なるため、区分の切り方は完全には一致していません
新卒入社者の「入社3年間の離職率」── 実績と予想の比較
| 離職率 | 実績:新卒採用をしている企業(n=49社) | 予想:新卒採用をしていない企業(n=53社) |
|---|---|---|
| 20%以下 | 79.6%(39社) | 30.2%(16社) |
| 21〜40% | 16.3%(8社) | 22.6%(12社) |
| 41%以上 | 4.1%(2社) | 47.2%(25社) |
| うち「0%」 | 51.0%(25社) | ― |
※ 実績は直近3年の自社の数値、予想は新卒採用をしていない企業が想像した数値です。実績の選択肢は0/20/40/60/80%以上の代表値、予想は範囲での回答のため、区分の切り方は完全には一致しません。
不安②「育てられるか・効果が出るか」── 恩恵まで3年以内が81.6%、差がつくのは4年目から
2番目に多かった不安は「新卒者を育てられるか」43.4%(23社)でした。ここには「効果が出るまで会社が持つのか」という時間の不安が含まれます。
新卒採用をしている49社に「恩恵を感じるまでにどれくらいかかったか」をうかがうと、「3年」が51%(25社)で最も多く、「1年」の30.6%(15社)と合わせて、3年以内に恩恵を実感した企業が81.6%(40社)でした。
さらに、採用を続けている年数別に「事業が成長している」と答えた割合を見ると、時間の効き方がはっきりします。採用を始めて1〜3年の企業では50%(4/8社)にとどまる一方、4〜10年では90.9%(10/11社)、10年以上では78.3%(18/23社)。4年以上を合算すると82.4%(28/34社)でした。
始めた直後に成果が出ないのは、失敗ではなく想定内と考えられます。この調査で成長実感が高かったのは、採用を4年以上続けた企業でした。なお49社のうち26社(10〜20年が12社、20年以上が14社)は10年以上続けており、半数以上が長期にわたって新卒採用を続けています。入社後の受け入れ方についてはメンター制度の作り方 完全ガイドや内定者フォロー術でも扱っています。

効果までの時間について読み取れたこと
- 恩恵を感じるまでの期間は「3年」が最多(51%・25社)。3年以内の合計は81.6%(40社)
- 採用を1〜3年続けた企業の成長実感は50%(4/8社)
- 4年以上続けた企業では82.4%(28/34社)に上がる
- 49社のうち26社は新卒採用を10年以上続けている
- 各区分の母数が小さいため(1〜3年は8社)、傾向としてお読みください
新卒採用の継続年数別|「成長している」と答えた企業の割合
| 新卒採用の継続年数 | 「成長している」と答えた割合 | 母数 |
|---|---|---|
| 1〜3年 | 50.0% | 4/8社 |
| 4〜10年 | 90.9% | 10/11社 |
| 10年以上 | 78.3% | 18/23社 |
| (参考)4年以上を合算 | 82.4% | 28/34社 |
※ 「大幅な成長」+「着実な成長」の割合です。成長性を「担当者でないので分からない」と答えた企業は母数から除いているため、継続年数の回答(49社)と母数の合計(42社)は一致しません。各区分の母数が小さいため、傾向としてお読みください。
不安③④「学生が来ない・興味を持たれない」── 実施している業界と、採れている割合
3番目・4番目の不安は「新卒者を獲得できるか」24.5%(13社)と「自社に新卒者が興味を持つか」22.6%(12社)でした。「うちの業界に学生は来ない」という感覚に対して、実際にどの業界の企業が新卒採用をしていて、どれだけ採れているのかを見ます。
業界別の実施率は、運輸・物流75%(3/4社)、サービス66.7%(10/15社)、医療・福祉66.7%(6/9社)、製造45.5%(10/22社)、卸売・小売40%(6/15社)、建設・不動産37.5%(9/24社)でした。いわゆる「学生に人気」とは限らない業界でも、新卒採用は現に行われています。製造業の採用については埼玉の製造業 採用支援完全ガイドで詳しく扱っています。
採用できている度合いも見ておきます。募集人数に対して実際に採用できた割合は、「100%以上達成」が22.4%(11社)、「81〜99%」が18.4%(9社)で、8割以上を採用できた企業は40.8%(20社)でした。一方で「0%」が8.2%(4社)、「1〜20%」が14.3%(7社)あり、募集どおりに採れているわけではない企業も一定数あります。
つまり「採れるかどうか」の不安は、この調査でも根拠のないものではありませんでした。ただし後で見るとおり、募集どおりに採れていない企業を含めても、採用を経験した企業の98%が「今後も継続したい」と答えています。大学新卒だけに絞らない選択肢としては高卒採用の始め方 完全ガイドや第二新卒・既卒の採用 完全ガイドもあります。

獲得について読み取れたこと
- 母数4社以上の8業界すべてに、新卒採用を実施している企業があった
- 実施率が最も高いのは運輸・物流75%(3/4社)、次いでサービスと医療・福祉が66.7%
- 募集人数の8割以上を採用できた企業は40.8%(20社)。一方で「0%」も8.2%(4社)あった
- 業界内で採用あり/なしを比べると多くの業界で採用ありのほうが成長実感が高い一方、医療・福祉では採用なしのほうが高い(60%対66.7%)という逆の結果も出ています
- 学生から見た自社の見え方については、当社が別に実施した【独自調査】学生が見た採用サイトの本音もあわせてご覧ください
業界別|新卒採用の実施率と、成長を実感している割合
| 業界 | 回答企業数 | 新卒採用の実施率 | 成長実感(採用あり) | 成長実感(採用なし) |
|---|---|---|---|---|
| 建設・不動産 | 24社 | 37.5%(9社) | 87.5%(7/8社) | 53.8%(7/13社) |
| 製造 | 22社 | 45.5%(10社) | 62.5%(5/8社) | 11.1%(1/9社) |
| 卸売・小売 | 15社 | 40.0%(6社) | 80.0%(4/5社) | 0%(0/7社) |
| サービス | 15社 | 66.7%(10社) | 70.0%(7/10社) | 33.3%(1/3社) |
| 医療・福祉 | 9社 | 66.7%(6社) | 60.0%(3/5社) | 66.7%(2/3社) |
| IT・情報通信 | 6社 | 33.3%(2社) | ― | ― |
| 広告・メディア | 4社 | 25.0%(1社) | ― | ― |
| 運輸・物流 | 4社 | 75.0%(3社) | ― | ― |
※ 業界区分は回答の自由記述と社名をもとに当社で分類したものです。母数4社未満の業界(官公庁・団体2社、金融1社)は表示していません。成長実感は母数3社未満の区分を「―」としています。各区分の母数が小さいため、傾向としてお読みください。
成長を実感している割合は、76.2%対27.3%だった
ここまで見てきた5つの不安とは別に、この調査ではもう一つはっきりした差が出ました。「貴社の事業利益の成長性についての評価を教えてください」という設問に対する回答です。
「大幅な成長」「着実な成長」を合わせた割合は、新卒採用をしている企業で76.2%(32/42社)、していない企業で27.3%(12/44社)。差は48.9ポイントで、比にしておよそ2.8倍でした。逆に「維持」「縮小」と答えた割合は、採用ありで11.9%(5社)、採用なしで43.2%(19社)です。「縮小した」と答えた企業は、採用ありでは0社でした。
ここで2点、注意していただきたいことがあります。1つは、この設問が決算値ではなく回答者ご自身による5段階の自己評価だということです。ここで見えているのは、経営者・採用担当者が自社の事業をどう捉えているかの差です。もう1つは、「僅かな成長」を成長に含めていないことです。含めて集計すると採用ありは88.1%、採用なしは56.8%となり、差は31.3ポイントに縮まります。それでも差は残りますが、48.9ポイントという数字は「僅かな成長」を除いた集計であることを申し添えます。
成長実感について読み取れたこと
- 「大幅な成長」+「着実な成長」は採用ありで76.2%(32/42社)、採用なしで27.3%(12/44社)
- 差は48.9ポイント、比にしておよそ2.8倍
- 「維持」「縮小」は採用ありで11.9%(5社)、採用なしで43.2%(19社)
- 「縮小した」と答えた企業は採用ありで0社、採用なしで3社
- 「僅かな成長」まで含めると88.1%対56.8%で、差は31.3ポイントに縮まる
- 成長性を「担当者でないので分からない」と答えた15社と、5段階のいずれにも該当しない回答をした1社は母数から除いています
事業利益の成長性についての自己評価
| 自己評価 | 新卒採用あり(n=42社) | 構成比 | 新卒採用なし(n=44社) | 構成比 |
|---|---|---|---|---|
| 大幅な成長 | 1社 | 2.4% | 3社 | 6.8% |
| 着実な成長 | 31社 | 73.8% | 9社 | 20.5% |
| 僅かな成長 | 5社 | 11.9% | 13社 | 29.5% |
| 維持 | 5社 | 11.9% | 16社 | 36.4% |
| 縮小 | 0社 | 0% | 3社 | 6.8% |
| 「成長している」(大幅+着実) | 32社 | 76.2% | 12社 | 27.3% |
| 「維持+縮小」 | 5社 | 11.9% | 19社 | 43.2% |
※ 成長性は決算値ではなく、回答者ご自身による5段階の自己評価です。「担当者でないので分からない」と答えた15社と、5段階のいずれにも該当しない回答をした1社は母数から除いています。
「大きい会社だから成長しているだけでは」── 規模をそろえても差は残った
ここまでの比較には、ひとつ反論があり得ます。前半で見たとおり、新卒採用をしている企業は規模が大きい傾向があるからです(100〜299名では88.2%が実施、10名未満では20.7%)。「大きい会社だから成長しているだけではないか」という疑問です。
そこで、従業員規模を7段階に分けて同じ比較をしました。回答が最も多い10名未満の企業だけで見ると、成長を実感している割合は採用ありが50%(2/4社)、採用なしが15%(3/20社)。10〜29名では80%(4/5社)対18.2%(2/11社)です。3区分に集約した49名以下でも66.7%(8/12社)対21.6%(8/37社)で、規模の差だけでは説明がつきませんでした。
ただし、採用ありの小規模帯は母数が非常に少なく(10名未満で4社、10〜29名で5社)、1社の増減で割合が大きく動きます。断定できる数字ではないため、傾向としてお読みください。また100名以上の「新卒採用なし」は各区分1社以下で、その帯では比較そのものができていません。
規模をそろえた比較で読み取れたこと
- 49名以下だけで比べても66.7%(8/12社)対21.6%(8/37社)
- 10名未満では50%(2/4社)対15%(3/20社)、10〜29名では80%(4/5社)対18.2%(2/11社)
- 50〜299名では79.2%(19/24社)対50%(3/6社)
- 100名以上の「新卒採用なし」は各区分1社以下のため、その帯の比較はできていません
従業員規模別|「成長している」と答えた企業の割合
| 従業員規模 | 新卒採用あり | 新卒採用なし |
|---|---|---|
| 10名未満 | 50.0%(2/4社) | 15.0%(3/20社) |
| 10〜29名 | 80.0%(4/5社) | 18.2%(2/11社) |
| 30〜49名 | 66.7%(2/3社) | 50.0%(3/6社) |
| 50〜99名 | 72.7%(8/11社) | 40.0%(2/5社) |
| 100〜299名 | 84.6%(11/13社) | 母数1社のため非表示 |
| 300〜499名 | 75.0%(3/4社) | 母数1社のため非表示 |
| 500名以上 | 100%(2/2社) | 該当なし |
| (集約)49名以下 | 66.7%(8/12社) | 21.6%(8/37社) |
| (集約)50〜299名 | 79.2%(19/24社) | 50.0%(3/6社) |
| (集約)300名以上 | 83.3%(5/6社) | 100%(1/1社) |
※ 「大幅な成長」+「着実な成長」の割合です。母数が1社の帯は割合を表示していません。採用ありの小規模帯は母数が少ないため、傾向としてお読みください。
採用を続けている49社は、いま何を思っているか
最後に、実際に新卒採用をしている49社が「何を得たか」「今後も続けたいか」を見ます。
新卒採用を通じて得た恩恵(複数回答)で最も多かったのは「組織の活性化」73.5%(36社)でした。次いで「人手不足の解消」49%(24社)、「企業文化の継承」26.5%(13社)、「知名度向上」14.3%(7社)です。人手不足の解消よりも、組織の活性化を挙げた企業のほうが多かったことになります。
組織の年齢構成にも差が出ています。従業員の平均年齢が20〜30代の企業は、新卒採用ありで38.8%(19社)、なしで11.3%(6社)でした。回答企業全体では平均年齢40代が58.8%を占めており、新卒採用の有無が年齢構成の違いとして現れています。
そしてこの調査で最も一貫していたのが、経験者の継続意思です。新卒採用をしている49社のうち、「今後も継続したい」と答えたのは48社(98%)でした。前のセクションで見たとおり、募集どおりに採用できている企業ばかりではありません。それでもほぼすべての企業が「続ける」と答えています。
採用を続けている企業の回答
- 得た恩恵の1位は「組織の活性化」73.5%(36社)。「人手不足の解消」49%(24社)を上回った
- 平均年齢が20〜30代の企業は、採用ありで38.8%(19社)、なしで11.3%(6社)
- 「今後も継続したい」は98%(48/49社)
- 募集充足率が8割に届かない企業を含めても、継続意思はほぼ全社に及んだ
この調査からいえること、いえないこと
最後に、この調査の限界を明記しておきます。数字を扱う以上、どこまでが言えてどこからは言えないのかをはっきりさせておく必要があるためです。
第一に、因果の向きは特定できません。本調査は同一時点の状態をうかがった横断調査のため、「新卒採用をしたから成長した」のか「成長しているから新卒を採用できている」のかは切り分けられません。おそらく両方が働いていると考えられます。次回の調査では「採用の前後で成長性がどう変わったか」を直接うかがう設問を加え、時間の前後関係を確かめる予定です。
第二に、成長性と離職率は回答者ご自身による評価です。決算数値や定着率の実数値とは照合していません。
第三に、回答企業の構成には偏りがあります。当社からの依頼に任意で回答いただいたものであるため、採用や組織づくりに関心の高い企業が多く含まれます。業界・規模の構成を母集団に合わせた設計にはなっていません。
第四に、区分別の集計には母数の小さいものがあります。規模帯別・継続年数別・業界別の比較は各区分が数社という場合があり、1社の増減で割合が大きく動きます。継続調査で回答数を積み上げ、傾向の確かさを高めていきます。
そのうえで、新卒採用そのものの進め方は新卒採用の基本を徹底解説、2027年卒に向けた具体的な設計は2027年卒 新卒採用戦略完全ガイドで扱っています。
この調査からいえること/いえないこと
- いえること:回答をいただいた102社では、新卒採用をしている企業のほうが新卒の離職率が低く、事業の成長を実感している割合が高かった
- いえること:その差は、従業員規模を7段階にそろえても、業界内で比べても、おおむね残った
- いえないこと:新卒採用が成長の原因である、という因果の向き
- いえないこと:埼玉県内の企業全体に当てはまる数値であること(母集団推計ではありません)
まとめ
- 新卒採用をしていない企業の不安の1位は「続けてくれるか」45.3%(24社)。しかし実際に採用している企業の51%(25社)は直近3年の新卒離職率が0%、79.6%(39社)が20%以下だった
- 「入社3年で41%以上辞める」と予想したのは採用なしの47.2%(25社)。実績でそう答えたのは4.1%(2社)だけで、不安と実態のずれが最も大きかった
- 恩恵を感じるまでの期間は3年以内が81.6%(40社)。成長実感が高いのは採用を4年以上続けた企業(82.4%・28/34社)で、1〜3年目(50%・4/8社)とは差がある
- 「成長している」と答えた割合は採用ありで76.2%(32/42社)、なしで27.3%(12/44社)。差は48.9ポイントで、従業員規模を7段階にそろえても、業界内で比べてもおおむね残った
- 建設・製造・卸売・小売など幅広い業界で新卒採用は行われており、募集人数の8割以上を採用できた企業が40.8%(20社)あった
- 新卒採用の経験がある企業の98%(48/49社)が「今後も継続したい」と回答した
102社の回答は、新卒採用を「余裕ができてから始めるもの」ではなく、続けることで組織の状態が変わっていく取り組みとして描いていました。ただし本調査は同一時点の横断調査であり、「採用したから成長した」という因果の向きまでは特定できていません。その点を踏まえたうえで、自社が始めるべきかどうかの判断材料としてお使いいただければ幸いです。
著者:株式会社シンミドウ 採用支援チーム
株式会社シンミドウは埼玉県さいたま市に本社を置き、県内を中心とした中小企業の採用と人材育成を支援しています。新卒採用のコンサルティング、採用サイト・採用動画の制作、合同説明会の運営、社員研修までを自社で手がけています。本記事は当社が独自に実施した調査「埼玉県内企業100社 新卒採用実態 独自調査 2026」(調査対象:埼玉県内に事業所を持つ企業の経営者・採用担当者/有効回答:102社〔新卒採用あり49社・なし53社〕/調査期間:2026年3月24日〜2026年7月31日/調査方法:Webアンケートフォームによる回答収集/2026年9月発行)にもとづいて構成しました。本文に掲載した数値はすべて本調査の回答によるものです。引用の際は「株式会社シンミドウ『埼玉県内企業100社 新卒採用実態 独自調査 2026』」と出典を明記してください。
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